英語で日本文化紹介 Youtubeで一人遊び

子供の頃からの私は、興味のあることには夢中になっても、興味が無ければ必修科目であろうと勉強はしない、学校にも行かない、といった性格でしたので、高校は出席日数ぎりぎりで卒業しました。そんな自分にとって負の部分とも思える性格を大きく変えたのは「英語で日本文化紹介」に関わってからです。

YouTubeより  花咲か爺さんの一場面

「英語で日本文化紹介」を要(かなめ)にすると、今まで自分には無縁に思えたことも何かしら興味を抱けるつながりが見えてきて、やってみようかな、と思えるようになったのでした。 お陰で自分の世界が広がり、日々の生活がより楽しく生き生きとしてきました。

コロナ騒動で自粛生活が日常的になった今、Youtube制作が一人遊びの幅を広げてくれる存在になっています。3年前までは携帯すら使っていなかったので、自分で録画してYoutubeを発信するなど、IT技術に不得手意識の強い私にはつい数か月前まで想像すらできないことでした。でも実際始めてみると、これ迄講座で実演していた内容が画像となり、自分が視聴者になれるので、いろいろ気づく点が多々出てきて、どう改善すればいくらかでも良い作品になるのか、と工夫を考えるのが思っていた以上に楽しいのです。

特に昔話では仕掛けを動かす私の動作すべてが受講生の目に触れる講座とYoutubeでは、やり方というか、見せ方を変えないといけないのではないかというのをまず感じました。Youtube用では仕掛けを動かす私の姿が見えないよう紙芝居が画面いっぱいになるよう画像調節をして録画するようにしていましたが、竹取物語では立体仕掛け紙芝居の構成からどうしても自分の姿が映ってしまうので、どんな服装でやるべきか、そんなところで迷ってしまいました。そして歌舞伎の舞台で後見が黒子を着用しているのを思い出し、黒の長袖を着ることになったのです。

花咲か爺さんでは、仕掛け紙芝居を講座用に作成した当初から良い夫婦、意地悪夫婦、犬のすべてをワイヤーで動かすやり方でした。 講座では登場人物は紙面上で静止していることが多かったのですが、映像を通して自分がそれを見ると間延びしてちっとも面白くありません。紙面上で動きを出すようにするにはどうしたら良いかと考え、思い付いたのがカメラの後ろに大きな鏡を置くことでした。鏡を見ながら数十回やっている中で、意地悪爺さんが手に持った石を犬に投げて命中させる場面が録画できた時は、思いがけない成果に自分でも笑ってしまいました。紙芝居の上に身を乗り出してやってもなかなかあのようにうまくはできません。

花咲か爺さん 英語版 〜YouTubeより

公開講座を盛んに開催していた頃は、昔話の紙芝居を作成することがマイブームでもありましたが、今は、以前の作品の見せ方をどう改良するかが新たなマイブーム。自分にとって、昔話は他の日本文化に比べると、無から生み出し、その後もいろいろ工夫する箇所が無限にあるということで好奇心が刺激されて思い入れが深くなるようです。

現在はYoutubeで浦島太郎の紹介、ということで物語を最初からまとめ直すことから始めました。 竜宮城では四つの季節を太郎が眺めるあらすじにしてあるので、その場面は以前の紙芝居をそのまま使うものの、どんなBGMで日本の四季を表現するのか、和楽器の組み合わせによる演奏曲に関心が広がりいろいろ聞いているところです。といった具合で、Youtubeが私の一人遊びの恰好な題材となっている生活は当面続きそうです。

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