アイデアとやさしい英語で日本紹介

毎月の勉強会では、実際にアメリカの学校で行う授業と想定して、渡米前の親善大使が各自1点、私が3点くらいのパフォーマンスをみんなの前でしていました。最初のうちは何をしたら良いのか戸惑う人が多く、折り紙に偏りがちでした。折り紙なら過程をしっかり覚えてしまえば、極端な話‘like this’ でもやれてしまいます。でも言葉で説明できたらどうでしょう。外国の方が日本で私たちに母国の文化を紹介する場面を想像して下さい。 片言の日本語でも一生懸命話しながら実演して下さったら、私達との距離はもっと縮まりより楽しい雰囲気になるのではないでしょうか。

折り紙は英語が苦手でも紹介しやすい日本文化。 ある程度の基本表現を覚えてしまうと、どんな折り紙作品にも応用できます。

日本の幼稚園や小学校などでも折り紙を英語で説明できるように指導すれば、英語を学ぶと楽しいなと思える機会を子供達にもいろいろ作ってあげられるでしょう。

チューリップを題材に。折り紙でチューリップを作り、画用紙に貼って作品に仕上げ、チューリップの歌を歌う一連の内容を英語で紹介。

勉強会でやる私のパフォーマンスに関しては、私が実演したままの英語で参考教案をまとめ出席者に配布していました。 折り紙はさほど難しくないのですが、それ以外となるとどのような英語表現にするか当初は試行錯誤の繰り返しでした。 親善大使の英語力には大きな幅があり、4級に満たないと思われる人もいれば英検1級、TOIEC900点越えの方も稀にいて、どのレベルに合わせてよいのか分からなかったのです。

勉強会で皆さんのパフォーマンスを見ているうちに、教案作成で心掛ける2つの点に気づきました。 1点は.英語が苦手な親善大使でもちょっと努力すれば覚えられる位の英語。 もう1点はアメリカの生徒達全員が誤解をしないで内容を理解できる表現。 

そこで中学校で習う基礎英語で教案を作成しようと思いついたのです。

英語力はあっても、話すのは苦手という日本人が多いので、中学レベルの英語というのはどのレベルの方にも参考になるようでした。私の教案をそのまま覚えて活用する方がたくさんいました。 米国の生徒達でも、私自身が実際に体験してみると、5~6年生でも語彙力が低い生徒もいたりするので、やさしい英語で問題はありませんでした。 英語力の不足は紹介法のやり方を工夫することでカバーできます。勉強会で行っていた私のパフォーマンスはその後、朝日カルチャースクールや一般向け講座として「アイデアとやさしい英語で日本文化紹介」のタイトルで公開していくようになりました。

タイトルとURLをコピーしました