はじめに

欧州をひとりで1年間放浪した20代の頃から異国の文化や人々に深い関心を抱くようになりました。 現地の人々と友達になりながら好きな国を回れたら楽しいだろうな、そんな思いを抱きましたが、当時の私にはそれは全くの夢物語で、どうしたらそうなるのか分かりませんでした。 ただ英語の勉強を細々と続け、好奇心から日本文化をいろいろ習ったりしているうちに、次第に老若男女の外国の人達と日本文化を楽しむようになり、気が付いたら当初の夢は簡単に実現できていたのです。

国際交流団体STEPを設立して、米国の学校で日本文化を紹介する親善大使を育成するプログラムを始めたことで、様々な日本文化を中学英語と工夫したやり方で楽しく外国の人に紹介する方法を考えるようになりました。その内容はプログラム参加者のみならず、小学生から80代の方々を対象にした一般講座でも公開。 同時に自分の紹介法の反応を知りたくて、私自身も多くの場で実践することを心掛け、これまで自国の文化を紹介しながら五千名を超える外国の方々と交流してきました。一対一で紹介したことも数百人を前に学校の講堂で一人で行ったこともあります。

そうした活動を通して実感するのは夢は育てるもの、小さな芽からどんどん自分の世界が広がっていくことでした。何を紹介しようか、どんなやり方で、使う英語表現は、などと考えているうちに、自分の好きなことや得意な面に気づいたり、英語以外にフランス語の独学にも意欲が出たり、新たな習い事に挑戦したり…… パフォーマンスのやりかたで、相手を引き付ける度合いが異なってきますし、英語が苦手でも工夫をすれば言葉をさほど使わなくても相手の方に喜ばれる日本紹介はできるのです。「苦手なところは、好きなこと、得意なもので補えば良い」とプログラム参加者への指導や自身の経験を通して学びました。


今は海外に行かなくても国内でも外国の方と交流できる時代です。英語で日本文化紹介は楽しい生涯学習になります。好奇心にポン!と刺激を与え、あなたの国際交流はじめの一歩を踏み出してみませんか。

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